人形 - 中原淳一ホームページ

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人形
中原淳一のデビューが人形であったことは、まだあまり知られていません。十代の淳一少年が作っていたフランス人形を見て驚嘆した知人の推薦で、昭和7年、銀座松屋で創作人形展を開催。フランス人形というネーミングもその時に淳一が考えたものだそうです。その人形の叙情性を見た雑誌『少女の友』の編集者が、竹久夢二のあとを継ぐ専属挿絵画家として淳一を迎えたことが、淳一が仕事として絵を描いた最初であり、その後終生続くことになる雑誌創りの仕事との出会いでもあったのです。絵を立体にするという意味で人形創りが好きだと語る淳一は、読者にも手芸の一つとして人形創りを身近なものにしてほしいと、誰でも簡単に作れるお人形の創り方を誌面にも沢山紹介しています。また、晩年、療養生活中に身の回りの物を材料に作り上げたいくつかの男性の人形には、人生の悲喜こもごもが込められており、見る人を感動させずにはおきません。